2020.09.19
三井ホームにおける外壁塗装の費用相場はいくら?注意点も解説
大切な住宅に長く住み続けるためには、10年目や20年目といった節目の年に外壁塗装を行う必要があります。三井ホームの住宅に住んでいるのであれば、外壁塗装を三井ホームに依頼しようと考える方も多いのではないでしょうか。
住宅の外壁塗装を検討したとき、必要となる費用がいくらなのかは重要なポイントです。この記事では、三井ホームが施工する外壁塗装の特徴と、三井ホームに依頼した場合の費用相場・注意点について解説します。
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目次
1.三井ホームにおける外壁塗装の特徴は?
三井ホームが施工する外壁塗装の特徴は、「吹き付け仕上げ」にこだわっていることです。吹き付け仕上げでは、外壁塗装の仕上げとしてスプレーガンで塗料を吹き付けます。骨材を混ぜた塗料により、モルタル壁が美しく温かみのある外壁に仕上がる点が魅力です。
ここでは、三井ホームが持っている外壁塗装に関するこだわりについて紹介します。
1-1.5種類の仕上げが存在
三井ホームの外壁塗装には、5種類の仕上げ方が存在します。いずれの工法も、モルタル壁に骨材入りの塗料を吹き付ける点は同じです。しかし、骨材の大きさやコテの活用方法により、模様や凹凸の違いを出すことができます。
仕上げ方 | 特徴 |
---|---|
吹放し仕上げ | 塗料にリジンなどの骨材を混ぜて、スプレーガンで吹き付けるのみの工法。 吹き付け仕上げでは最も手間が少なく、費用を抑えられる。 |
キャニオン仕上げ | 塗料を吹き付けた後に、キャニオンローラーという特殊なローラーで模様付けする。 仕上げ面は細かな横溝が入り、渓谷のような模様になることが名前の由来。 |
テール仕上げ | 塗り付けた面をコテで押さえて、平滑面ができるようにならす工法。 塗料の入り方によって模様が変わり、見た目の面白さを出すことができる。 |
トラバーチン仕上げ | 塗料に混ぜる骨材を大きくして、吹き付け後にコテで押さえてならす工法。 テール仕上げと似ているが、ならす過程で大きな骨材が引きずられて、より複雑で上品なデザインとなる。 |
こてランダム仕上げ | 塗料に混ぜる骨材を小さくして、吹き付けた面をコテで押さえつつ、扇状の模様を描く工法。 モルタルの凹凸は残しながら、漆喰で仕上げたような高級感のある仕上がりとなる。 |
1-2.専用の外壁仕上げ材を使用
三井ホームが外壁塗装に用いる塗料は、大手塗料メーカー・エスケー化研が製造した「SBフィニッシュ」や「MGクレイ」です。三井ホーム専用の耐久性が高い塗料であり、吹き付け前に骨材と混ぜることで専用の外壁仕上げ材として使用されています。
三井ホームの外壁仕上げ材は、淡い色調を多く揃えていることが特徴です。カラーラインはスタンダードなホワイト・ベージュ・ブラウンや、シックな色合いのブラック、北欧風の落ち着きあるグリーンなどがあります。モルタル壁に自然な風合いを出して、高級感のある外観にしてくれることが魅力です。
2.三井ホームの外壁塗装の費用相場
三井ホームが建築した家の外壁を再塗装するとき、費用はどの程度かかるのでしょうか。外壁塗装の費用は邸宅規模・建築年数によって上下しますが、おおよその費用相場は存在します。
①一般的な住宅の外壁塗装
三井ホーム以外の業者が建てた一般的な住宅で、外壁塗装業者に依頼する場合の費用相場は、以下の通りです。
一般的な住宅の外壁塗装費用 | |
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塗装箇所 | 費用相場(30坪あたり) |
モルタル外壁塗装 | 60~80万円 |
サイディング外壁塗装(シーリング・コーキング含む) | 60~100万円 |
屋根の塗装 | 20万円 |
建坪30坪くらいの住宅では、外壁のみの工事で60~100万円、屋根を含めると80~120万円程度が相場です。外壁塗装に特殊な工法や塗料を使用しなければ、相場より低くなることもあります。
また、外壁部分にコーキング材の剥がれや、カビ・コケの発生といった劣化が見られる場合は、施工時に修理作業が必要です。外壁の修理・補修にかかる費用相場は、以下の水準となっています。
一般的な住宅の外壁修理・補修費用 | |
---|---|
必要となる工事内容 | 費用相場 |
ひび割れ補修工事 | 約1~5万円(足場あり) |
コーキング工事 | 打ち増し:約:5~20万円 打ち替え:約5~50万円 |
汚れの高圧洗浄 | 約2~3万円 |
付帯部・屋根鉄部のサビ取り | 約1~10万円 |
外壁の雨漏り補修 | 約1~50万円 |
②三井ホームで建てた住宅の外壁塗装
一方で、三井ホームが建てた住宅の外壁塗装を、外壁塗装業者に依頼する場合は、一般的な住宅よりもやや費用が高くなります。費用相場は以下の通りです。
三井ホームで建てた住宅の外壁塗装費用 | |
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使用する塗料 | 費用相場(屋根含む) |
シリコン塗料 | 約100万円 |
フッソ塗料 | 約110~130万円 |
断熱塗料 | 約120~160万円 |
三井ホームの外壁はモルタル壁であり、吹き付け仕上げにこだわっているため、サイディングボードや一般的なモルタルの外壁塗装よりも手間がかかります。「吹き付けの仕上げ」や「ツヤ消し」、「塗料の色調や骨材の調整」が必要となることが、三井ホームの住宅で外壁塗装費用が高くなる理由です。
最後に、三井ホームが建てた住宅の外壁塗装を、三井ホームに依頼した場合の費用相場を見てみましょう。三井ホームに外壁塗装を依頼すると、三井ホーム専用塗料であるSBフィニッシュやMGクレイを使用することができます。三井ホームは外壁塗装費用を明らかにしていませんが、相場とされている金額は以下の通りです。
三井ホームに外壁塗装を依頼した場合の費用 | |
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外壁・屋根を含む塗装 | 約150~200万円 |
三井ホームに外壁塗装を依頼した場合、実際に工事を行う業者は外注業者です。下請けや孫請けが入り、中間マージンが発生することによって、直接業者に依頼するよりも費用が高額化してしまいます。
3.三井ホームに外壁塗装を依頼するときの注意点
三井ホームに外壁塗装を依頼する場合は、価格が高めであること以外にも、注意点がいくつか存在します。費用が100万円以上かかる外壁塗装において、注意点を事前に把握することが重要です。ここでは、外壁塗装の仕上がりやアフターサービスと関係する2つの注意点について、解説します。
3-1.保証内容を確認する
三井ホームは、住宅に暮らす家族みんなが安心して暮らせるように、充実した保証を用意しています。特に大きく打ち出されているものが、新築工事後の基礎・構造躯体について長期間保証する「30年保証システム」です。
三井ホームで外壁塗装を依頼したいと考える方は、長期保証に大きな魅力を感じているのではないでしょうか。
しかし、三井ホームの30年保証システムは、以下のような条件が設定されているため、注意が必要です。
建物引き渡し後、10年ごとの点検と有償のメンテナンス工事を行うこと
もし10年目の点検・有償メンテナンスを行わない場合、条件が満たされないこととなり、30年保証は無効化してしまいます。30年保証とは、定期的な点検と有償メンテナンスが行われた住宅について、最長30年の保証がつくという意味です。
外壁塗装について三井ホームの30年保証システムを重視する場合は、事前にしっかりと条件を確認しましょう。
3-2.メリットとデメリットを確認する
三井ホームに外壁塗装を依頼する場合、メリットだけではなくデメリットもあることに注意してください。ハウスメーカーである三井ホームに、メンテナンスを任せると安心感がありますが、融通が利かない点もいくつか見られます。
メリット | デメリット |
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三井ホームに外壁塗装を依頼する最大のメリットは、三井ホームの住宅構造を最も理解している点です。自社で施工した住宅であるため、計画段階の打ち合わせを最小限に抑えることができます。
デメリットとしては、外壁塗装業者に直接依頼するよりも費用が高額化する点です。見積もりの時点で、他社と比較してかなり高額になるケースがあるため、コストを抑えたい方にとって難点となります。
まとめ
三井ホームの外壁塗装は、5種類の仕上げ技法と専用塗料により、温かみと上品さを兼ね備えたモルタル壁が魅力です。
三井ホームに外壁塗装を依頼すると、住宅規模や建築年数によって費用相場は変動するものの、約150~200万円が必要となります。外壁塗装業者に直接依頼した場合よりも割高となる理由は、下請け・孫請けによる中間マージンが発生するためです。
自宅の外壁塗装工事を行う場合は、品質だけではなくコストパフォーマンスも考えて、さまざまな選択肢を検討しましょう。
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