2020.12.04
【外壁サイディングの完全マニュアル】種類と価格、メンテナンス方法まで徹底解説!
サイディングとはどのような外壁かご存じでしょうか? サイディングとは、壁に張り付けて施工する板状の外壁材です。施工しやすく、デザイン性にも優れているため、いま人気が高まっています。
また、サイディングには素材別に4つの種類があります。この記事では、サイディングにはどんな素材があるのか、さらに価格やメンテナンス方法などを詳しく解説していきます。サイディングの基礎情報をチェックしておくことで、外壁工事の際の悩みを解消できるでしょう。
1.人気が高まっているサイディング外壁とは
サイディングとは、板状の外壁材で、サイディングボードとも呼ばれています。サイディングは国内の住宅で施工される外壁材のうち、およそ80%ものシェアを占めるという調査結果もあるほど人気が高まっています。
価格が低く、デザインも豊富なため、手軽にリフォームできることが人気の理由のひとつです。また、耐久性が高いというメリットもあります。
今、国内で人気が高まっているサイディング外壁はどのようなタイミングで施工されているのでしょうか? また、メリットやデメリットなどについても気になるところでしょう。サイディング外壁について、わかりやすく解説していきます。
1-1 サイディングを施工するタイミング
サイディング外壁を施工するタイミングは、主に以下の2つのようなときです。
既存の外壁が劣化したとき
外壁の素材を変えたくなったとき
それぞれのタイミングについて、具体的にどのようなときか解説します。
既存の外壁が劣化したとき
既存の外壁が劣化してきたら、新しく施工して補修しなければなりません。新しく外壁材を施工するのであれば、耐用年数が長く、施工もしやすいサイディングに変更するチャンスです。
耐久性や耐候性が高いサイディング外壁は、定期的にきちんとメンテナンスしておけば張り替えまでの年数は25~30年ほどあるため、長く安心して暮らせます。劣化によって、すぐに外壁を張り替えなければならない手間を省きたいという方にも、サイディングはおすすめです。
外壁の素材を変えたくなったとき
既存の外壁材に飽きてきたら、デザインが豊富なサイディングに変えるタイミングと言えます。サイディングには、以下のようなデザインがあります。
天然石調
木目調
レンガ調
タイル調
サイディングのメーカーによって、作られているデザインはさまざまです。また、和風や洋風、モダンなデザインからも選べます。カラーも豊富で、ほかの住宅と差がつけられる、オリジナリティーあふれる外壁が実現します。
1-2 サイディング外壁の4つの種類
サイディング外壁には、素材別に以下の4つの種類があります。
窯業系
金属系
木質系
樹脂系
4つの種類のうち、セメントと木質系繊維を混ぜ合わせて作られる「窯業系サイディング」が国内で最も高いシェア率を誇っています。窯業系サイディングはデザインも豊富で、耐久性や防火性に優れているため、施工を希望する方が多いです。
また、ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属でできている「金属系サイディング」も人気があります。金属系サイディングは選べるデザインが少ないですが、断熱性が高く、軽量なので住宅に負担をかけないというメリットがあります。
「木質系サイディング」は、温かみのある木目のデザインです。耐久性の高い木材を使用して作られており、断熱性にも優れています。
「樹脂系サイディング」は塩化ビニル樹脂が素材で、表面の塗装やシーリングの施工が不要なタイプです。シーリングとは、弾性と密着性のある充填(じゅうてん)剤です。サイディングボード同士の隙間に充填することで、外壁のずれや雨水の浸入を防ぎます。メンテナンスが簡単ですが、まだ国内でのシェア率は低いです。
サイディングは素材によって質感やデザインが異なるため、イメージに合った種類を選ぶようにしましょう。
▼サイディング外壁の4つの種類についてより詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。→『サイディングにはどんな種類がある?それぞれの特徴について詳しく解説!』
2.サイディング外壁のメリットとデメリット
サイディング外壁のメリットとデメリットを紹介していきます。メリットとデメリットを知ることで、よりサイディング外壁の特徴を把握できるでしょう。
2-1 サイディング外壁のメリット
サイディング外壁のメリットには、以下の3つがあります。
施工ミスが少ない
材料費が安い
種類が多い
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
施工ミスが少ない
サイディング外壁はサイズに合わせてカットされたサイディングボードを張り付けるため、施工ミスが少ないです。安心して工事を任せられるでしょう。
材料費が安い
サイディングボードは、ほかの外壁材より価格が安い素材があります。例えば、外壁材のタイルの価格は1平米あたり5,500~10,000円前後が目安で高いです。サイディングボードは、窯業系や金属系だと1平米あたり5,000円以下と安いタイプがあります。
材料費が安ければ、工事にかかるトータル費用が抑えられます。
種類が多い
サイディング外壁は、木目調やタイル調などさまざまな質感のデザインから選べます。また、カラーも豊富なので、お気に入りのデザインを見つけやすいでしょう。
2-2 サイディング外壁のデメリット
サイディング外壁のデメリットには、以下の2つがあります。
シーリングのメンテナンスが必要となる
経年劣化により反りが発生することがある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
シーリングのメンテナンスが必要となる
シーリングは劣化しやすいため、塗装や張り替えよりも早くメンテナンスが必要となります。シーリングの劣化を放置しておくと、雨漏りして住宅内部を腐食させてしまう恐れがあるため、定期的にチェックするようにしましょう。
経年劣化により反りが発生することがある
サイディングは、経年劣化によって反りが発生することがあります。雨漏りの原因にもなるため、反りを発見したら早めに補修するようにしましょう。
3.サイディング外壁を販売している主なメーカー
サイディング外壁を販売している主なメーカーは、以下の8社です。
ニチハ株式会社
ケイミュー株式会社
旭トステム外装株式会社
株式会社アベルコ
アイジー工業株式会社
YKK AP株式会社
東邦シートフレーム株式会社
株式会社中山源太郎商店
それぞれどのようなメーカーで、どんな商品を販売しているか紹介します。
気になるメーカーや商品があれば、ぜひチェックしてみてください。
3-1 ニチハ株式会社
ニチハ株式会社は、住宅用の建材の製造や販売をしている大手のメーカーです。特に、外壁材のサイディングを主力商品として取り扱っています。窯業系の外壁材の販売数は、国内で16年間ナンバーワンを誇っています。
ニチハが販売しているサイディング外壁材では、金属系の「センターサイディング」が人気商品です。表面と裏面に断熱材を一体化しており、高い断熱効果が期待できます。また、軽量で施工しやすいだけでなく、耐久性や耐震性にも優れています。
デザインも豊富なので、お好みの外壁に仕上げられるでしょう。
3-2 ケイミュー株式会社
ケイミュー株式会社は、屋根材や外壁材、雨どいの製造や販売をしているメーカーです。スレート屋根材や、窯業系サイディングの販売が主力となっています。外装材の販売だけでなく、リフォーム分野も得意としています。
ケイミュー株式会社が販売しているサイディング外壁材では、グッドデザイン賞を受賞した「レジェール」が人気です。レジェールは、これまでのサイディングにはない、深い掘りで外壁を魅せるおしゃれなデザインに仕上がっています。
また、2.1センチメートルの厚さでありながら、内部に気泡を含ませているため軽量です。さらに、光触媒の効果で汚れにくいので、長く美観を保てるでしょう。
3-3 旭トステム外装株式会社
旭トステム外装株式会社は、外壁材や屋根材、塗料などの製造や販売をしているメーカーです。地球環境の保全に力を入れており、環境にやさしい原料を使って建材の製造を行っています。
旭トステム外装株式会社が販売しているサイディング外壁では、「AT-WALL」が注目商品のひとつです。AT-WALLは、防火性と耐候性が高く、デザインが豊富です。タイル柄や木目柄、シンプルながらもおしゃれなボーダー柄などから選べます。
また、AT-WALLは補強繊維として人体への害が少ない有機繊維を使っているため、健康面の不安も軽減できます。
3-4 株式会社アベルコ
株式会社アベルコは、タイルや石材を中心に、外壁材や屋根材などの販売も行っています。タイルやコンクリート製品を取り扱っている株式会社アベルコのオリジナルブランド「Maristo」のアイテムは、おしゃれで耐久性にも優れており、ほかにはないオリジナル性の高い空間を作れるでしょう。
株式会社アベルコは、ほかにも各メーカーの主要なサイディング外壁を取り扱っています。株式会社アベルコが施工する際には、あらかじめサイズに合わせて加工したサイディングプレカット納材を使用するため、現場でカットする必要がなく、工期の短縮ができたり廃材の処理が不要になったりします。
3-5 アイジー工業株式会社
アイジー工業株式会社は、金属系サイディングを専門に取り扱っているメーカーです。金属系サイディングブランドとして実績も豊富で信頼性も高いです。金属系の屋根材の研究や製造、販売も行っています。
アイジー工業株式会社が販売しているサイディング外壁では、「アイジーサイディング」が人気です。アイジーサイディングは、断熱材が一体化しているため高い断熱性を持ち、夏や冬でも快適な暮らしができるようサポートしてくれます。
また、金属系とは思えないほどのおしゃれなデザインがそろっており、金属のスタイリッシュさを残したデザインをはじめ、タイル柄や木目調、モルタル外壁調などからお好みの柄を選ぶことが可能です。
3-6 YKK AP株式会社
YKK AP株式会社は、窓やサッシ、玄関ドアなどを中心に販売しているメーカーです。アルミ製品が主力商品となっています。また、サイディング外壁材や耐震用の建材なども販売しており、幅広い分野で活躍しています。
YKK AP株式会社が販売しているサイディング外壁では、アルミ製の「アルカベール」が注目商品のひとつです。アルカベールはアルミの軽量さが特徴で、耐震性に優れています。また、さびにくいため塩害地域でも施工しやすいというメリットがあります。
デザインも豊富で、シンプルな無地から木目調やタイル調、ストーンタイプなどから選択可能です。
3-7 東邦シートフレーム株式会社
東邦シートフレーム株式会社は、金属建材を中心に取り扱っているメーカーです。サイディング外壁材や屋根材、ドラム缶などを製造したり販売したりしています。
東邦シートフレーム株式会社が販売しているサイディング外壁では、金属系の「スーパーサイディング」が注目を集めています。スーパーサイディングは、硬質プラスチックフォームを一体化させることで、高い断熱性を実現させました。さらに、遮音性にも優れているため、ほかのサイディングに比べて外からの騒音を軽減できるでしょう。
3-8 株式会社中山源太郎商店
株式会社中山源太郎商店は、創業100年を超える木製資材と建材の老舗メーカーです。耐候性や耐虫性に優れたハードウッドを取り扱っています。木のぬくもりがあふれるウッドデッキやフェンスなどが人気です。
株式会社中山源太郎商店では、耐久性の高いハードウッドを使ったサイディング外壁材を販売しています。素材には反りや割れが少ない高耐久性木材の「イペ」や「セランガンバツ」を使用しています。
木質系サイディングは外壁全体ではなく、ポイントで施工してもおしゃれな住宅を演出できるでしょう。
4.サイディング外壁を施工する流れ
サイディング外壁を施工する流れは、一般的に以下のとおりです。
1. 診断
2. 見積もり
3. 施工
4. メンテナンス
それぞれどのように行われるか、わかりやすく解説していきましょう。
4-1 診断
現在の外壁の劣化状況や下地の状態などを診断します。診断結果に基づいて、工事の内容を決めたり、費用の見積もりを出したりします。
4-2 見積もり
工事の内訳や費用の見積もりを出してもらいます。見積もりを確認して、納得できる内容であれば契約します。
4-3 施工
業者と契約を交わしたら、サイディング外壁の施工が行われます。施工の流れは、一般的に以下のとおりです。
1. 足場の設置
2. 既存外壁材の撤去(重ね張りの場合は不要)
3. 下地補修
4. 水切りとスターターの設置
5. サイディングボードの設置
6. シーリング
それぞれの過程が、どのように行われるか以下で説明します。
足場の設置
高い位置でも安心して作業できるように、足場の設置を行います。足場の設置には、1日かかることが多いです。
既存外壁材の撤去(重ね張りの場合は不要)
既存の外壁材の解体と撤去を行います。重ね張りの場合は、既存の外壁材はそのままにしておきます。
下地補修
下地をチェックして、破損や劣化している箇所がないか確認し、そのような箇所があれば補修します。下地補修を丁寧に行っていないと、サイディングを施工しても内部の劣化症状が進行して、短期間で再工事が必要となるでしょう。
水切りとスターターの設置
サイディングボードを張る前に、「水切り」と「スターター」を設置します。水切りとは、雨水の通り道となる役割を持つ建材です。スターターとは、サイディングボードを所定の位置に張り付けられるように、目印代わりとなる素材のことです。
サイディングボードの設置
サイズに合わせてカットされたサイディングボードを設置します。決められた順に、所定の位置に張り付けていきます。
シーリング
サイディングボードを設置したら、シーリングを行います。
4-4 メンテナンス
サイディングボードを施工したあとは、定期的に掃除したり、破損箇所がないかチェックしたりします。メンテナンスをきちんと行うことで、サイディング外壁の耐久性を維持できるでしょう。
▼サイディング外壁の補修について詳しく知りたい場合はこちら→『サイディング外壁の補修はいつするべき?ベストなタイミングや施工方法についてチェック!』
5.サイディング外壁の工事価格の相場
サイディング外壁を施工する工事価格の相場は、1平米あたり1万円前後です。工事価格には、「材料費」だけでなく、「足場の設置」や「下地補修」「シーリング」などの工事費用が含まれています。
「足場の設置」や「洗浄」などの手間賃の相場は、1平米当たりおよそ3,500円です。また、既存の外壁材の撤去費用は、1平米当たり2,000円ほどが目安となります。
▼サイディングの素材別の価格や、工事費用の抑え方などが知りたい場合はこちら→『サイディングの工事価格の相場とは?費用を抑えるコツも紹介!』
6.サイディング外壁の施工を依頼する業者の選び方
サイディング外壁の施工をする際、依頼すべき業者を選ぶためのポイントは以下の3つです。
サイディングの施工実績が多い
見積書の内容が細かい
営業担当者が親切に対応してくれる
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきましょう。
6-1 サイディングの施工実績が多い
サイディングの施工実績が多い業者は、工事の失敗が少ないため安心して依頼できます。依頼する前には、実際に施工した工事内容を確認させてもらいましょう。
6-2 見積書の内容が細かい
見積書の内容が、細かく記載されている業者は優良な会社と言えます。反対に、見積書の内容が不透明な場合、費用を水増ししたり手抜き工事をしたりする悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。
6-3 営業担当者が丁寧に対応してくれる
営業担当者が丁寧に対応してくれる会社は、社員教育の行き届いた優良業者です。ともに働いている職人の質も高いと言えるでしょう。
7.サイディング外壁を塗装した施工事例
実際にサイディング外壁を塗装した施工事例を、2件ご紹介します。サイディング外壁がどのように塗装されているか、ぜひチェックしてみてください。
7-1 汚れが目立ってきたサイディングを洗浄して塗装
築12年のS様のご自宅の外壁は、サイディングが黒ずんでいたり、シーリングがひび割れていたりしました。汚れをしっかりと落とすため、まずはバイオ液で洗浄します。その後、丁寧に高圧洗浄でしつこい汚れを落としたらシーリングの打ち替えを行います。
シーリングの打ち替えが完了したら、次に行うのは「下塗り」です。下塗りでは、シーラー、フィラーの順に塗装します。シーラーは下地との密着性を高める役割で、フィラーはひび割れといった隙間を埋める目的で利用する塗料です。下塗りを丁寧に行うことで、上塗りの塗料と下地の密着性を上げられます。
下塗りが乾燥したら、「中塗り」と「上塗り」の合計2回の塗装を行うことで、塗膜を強化します。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。S様のご自宅のサイディング外壁に使用した塗料は、ロックペイントが開発した耐候性・低汚染性が高い「ハイパーユメロック」というアクリルシリコン樹脂塗料です。施工前よりも落ち着いたカラーで、シックでかっこいい外壁となりました。
▼実際の施工事例はコチラ『滑川町S様外壁塗装』
7-2 タイル調のサイディングの風合いを損なわないクリヤー塗料で塗装
築14年のF様のご自宅のサイディング外壁は、おしゃれなタイル調です。経年劣化のため、サイディングにクラックが発生していたり、シーリングがひび割れたりしていました。
まずは、高圧洗浄でコケやほこりなどの汚れをしっかりと洗い流します。洗浄後、シーリングの打ち替えを行います。雨漏りを起こさないよう、しっかりとシーリング材を充填しなければいけません。
サイディングの塗装は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りです。F様のご自宅の外壁の場合、タイル調のデザインの風合いを損なわないように、クリヤー塗料を使います。
まずは、クリヤー塗料専用の下塗り材で塗装します。下塗りが乾燥したら、耐候性が高く外壁の美観を維持できる「ダイヤスーパーセランアクアクリヤー」で塗装です。
塗装中は乳白色の塗料ですが、乾燥したらクリヤーとなるため、タイル調のデザインがはっきりと映える美しい外壁に仕上がりました。
▼実際の施工事例はコチラ『鴻巣市F様外壁塗装』
8.サイディングを施工する際の注意点
サイディングを施工する際には、以下の4つの注意点に気をつけておきましょう。
施工の際に法律違反とならないようにする
シーリングの劣化に注意する
サイディングに破損箇所がないか定期的に確認する
10年ごとに塗装する
それぞれの注意点について、具体的な内容を解説していきましょう。
8-1 施工の際に法律違反とならないようにする
サイディング外壁を施工する際には、順守しなければならない法律がいくつかあります。お住まいの地域が「防火地域」「準防火地域」の場合、建築基準法によって、規定されている防耐火性能のあるサイディングを施工しなければなりません。
また、既存の外壁材を撤去する際は、「建設リサイクル法」や「労働安全衛生法(石綿障害予防規則)」、「大気汚染防止法」を守って廃棄しなければなりません。せっかくサイディング外壁を施工しても、法律違反となれば撤去しなければならなかったり、罰金が科せられたりする可能性があります。
サイディング外壁を施工する際は、建築基準法をはじめとした関連法規を確認して、法律違反とならないようにしましょう。わからない場合は専門家に相談することも重要です。
8-2 シーリングの劣化に注意する
シーリングが劣化した場合雨漏りの原因となるため、定期的にチェックしなければなりません。シーリングの耐用年数は10年ほどが一般的ですが、はがれやひび割れなどの劣化症状があれば、適宜補修するようにしましょう。
シーリングの劣化に注意してメンテナンスをしっかりと行っておけば、外壁のずれや雨漏り被害から住宅を守れるでしょう。
8-3 サイディングに破損箇所がないか定期的に確認する
サイディングに破損箇所があると、雨漏りの原因となるため注意が必要です。サイディングが割れたり反ったりした箇所がないか定期的に確認して、メンテナンスするようにしましょう。
8-4 10年ごとに塗装する
サイディングに塗装している塗料の耐用年数はおよそ10年ほどといわれているので、劣化する前に塗装しなければなりません。サイディングは吸水性がある素材のため、塗装することで塗膜が防水機能を果たしています。塗膜が劣化する前に、再塗装して耐久性を維持する必要があります。
9.まとめ
サイディング外壁は、デザインが豊富で施工しやすく、価格も比較的安いため人気が高まっています。サイディングには4つの種類があり、素材別にそれぞれ特徴があるので、好みのタイプを選ぶようにしましょう。
サイディング外壁の工事価格の相場は、1平米当たり1万円前後です。外壁をタイル張りにする場合は、1平米当たり15,000円ほどが相場なので、サイディング外壁の方が安く施工できるのもうれしいポイントです。
また、工事の失敗を防ぐためには、サイディングは施工実績の多い業者に依頼しましょう。そして、覚えておきたいことは、外壁材を張り替えるときには建築基準法をはじめとした関連法規を順守することです。この記事を参考に、工事の失敗を防いでお気に入りのサイディング外壁に仕上げましょう。
参考:
サイディングの張り替え周期とは|SUUMO
サイディング外壁の国内シェア率|リフォームジャーナル
シーリングの重要性と耐用年数|株式会社児玉塗装