悪徳業者の手口
塗装業界の裏側
悪徳業者と聞くと、TVや新聞の中だけの話であまり身近に考えている方は少ないのかもしれません。
ところが、いつ、あなたが悪徳業者の被害に遭ってもおかしくはないのです。
国民生活センターへの相談で「リフォーム工事」に関するものは2015年で5,740件と少なくない数字が発表されています(国民生活センターHPより)。
その多くは訪問販売に関するもののようです。訪問販売業者すべてが悪いわけではありませんが気を付けたい数字がでていますね。
では、どこに気を付けたらよいのか?
まずは、名前。
ネームバリューで業者を決めるのは危険です。
今では大手ハウスメーカー、ホームセンターや日用食品会社、大手電機マーカーまでもが塗装工事を請け負っています。
しかし、こういった業者に外壁塗装工事を依頼することでトラブルになるケースがかなりあるのです。
多くは下請けに任せている現状
そういった業者は自社では外壁塗装工事を行わず、下請け業者へと仕事を任せています。
ネームバリューのある業者の看板を使い、実際に施工するのは下請け業者というパターンが非常に多いのです。
そんな状態ですから、ネームバリューのある業者には当然のことながら塗装に関する知識もノウハウもありません。下請け業者に丸投げしてしまうケースが多いのです。
また、実際に作業する下請け業者までの間には仲介業者がいくつも入り、最終的には10分の1以下の手間賃しかもらえないこともあります。
そうなると起きるのが手抜き工事です。
手抜き工事って未だにあるの?
今までのお話から分かるように、手抜き工事は今でも多くあります。
実際に作業する下請け施工業者に請負金額の10分の1しか入らないのでは、金額の高い下塗り塗料など購入できるはずもなく低品質の塗料で手抜き工事が行われています。材料だけでなく手間を省くことも常態化してしまいます。
悪徳業者を見抜く業者選び
悪徳業者にひっかからないようにするにはどうしたら良いのでしょう?
その業者にどれだけ外壁塗装についての知識があるか、また技術ある職人を集められているかが判断のカギとなります。
そのためには自宅を一度見積もってもらい自宅の状態を診断してもらうこと。
診断結果の説明を聞いて納得できるのか?また、こちらからの質問にもしっかり答えてくれるのか?
などが判断の重要なカギとなります。こういうところで業者の差が表れるのです。
きちんと答えられて塗装工事の知識もある業者ならば技術ある職人を集めることも可能です。
腕のいい職人に工事をしてもらうことにつながります。
もう1つ。それは「業者の考え方を知る」ことです。
どのような考えを持って塗装工事の方向を決め、提案してきたのか?理念をちゃんともって仕事に臨んでいるのか?
会社の姿勢を見極めることが重要です。
理念を持っていない会社は仕事がブレます。
仕事がブレれば失敗につながりますし、手抜きの誘惑にも負けてしまうでしょう。
しっかりと会社の姿勢を見極めましょう。