手抜き工事はこのようにする!
外壁塗装や屋根塗装の手抜き工事はどのようにするのか?
ここでは外壁塗装や、屋根塗装をする際に行われている、
手抜き工事の一部をお教え致します。
屋根の縁切りがされていない
1番多い手抜き工事は、屋根塗装工事時にする縁切りです。
この縁切りは見た目では全く分かりませんが、これを怠ると雨漏りの原因になる怖い手抜き工事です。
屋根ですから上に上がって良く見ないとわかりません。
屋根材の重なり合っている部分は通常隙間があって通気性を確保しているのですが、塗装をすると、その隙間が塞がってしまいます(特に水性塗料にその傾向が見られます)。
その塞がった隙間を切り離し、隙間を作ってあげるのが縁切りです。
こうしないと、屋根内部の湿気が逃げず、カビや腐りの原因、そして溜まった水分が室内に浸入してくる可能性もあります。
昔はカッターで1つずつ塞がってしまった隙間に切れ目を入れて通気性を確保していました(写真)が、弊社ではタスペーサーという縁切り材を使って隙間を確保しています。
これは屋根材と屋根材の間に差し込んで隙間を作るもので、塗る前にタスペーサーを屋根材の間に差し込んでおけば、隙間を広げた状態で固定してくれます。
ですから塗料を塗っても隙間が埋まらず、通気性が確保されるのです。
しかも屋根に上がらなくても地上からタスペーサーが差し込まれているのを確認できますから、お客様が見てもタスペーサーが入っているかいないか確認することが出来ます。
これなら縁切りが行われているか一目瞭然です。
手抜きをすることはできません。
しかし、屋根によってはタスペーサーの必要のないものがあります。
その場合は、この作業は必要ありません。
塗り回数が少ない
次にありがちなのが、外壁塗装や屋根塗装の塗り回数をごまかし、手間と材料をかけないこと。
3回塗りを2回に2回塗りを1回など・・・2回塗りを1回などは上塗りしかしていませんから、既存の塗膜と新しい塗膜が密着せず、剥がれてしまいます。
せっかくいい塗料を使っても剥がれてしまっては意味がありません。外壁塗装や屋根塗装をして長く持たせるには下塗りは重要なのです。
契約した塗料より安い塗料が使われている
そして材料偽装!!
契約時の塗料とは違う(レベルの低い)塗料を使う。
現場で塗料缶など確認された方が良いです。契約書にない塗料缶だった場合は要注意です。
作業の手抜き
さらに雑な仕事をすること。
例えば養生などをしっかりしないで塗ってしまったり、
ケレンなど下地調整をしないで塗ってしまったり、職人ではない素人が工事をすることなど・・・
手抜きとは分からないところで、分からないようにできます。
仕上がった時にはきれいに施工出来ていても、長持ちせず、1年と持たずに剥がれてしまうケースもあります。